ゴルフ場の倒産が止まりません。

ゴルフ場の倒産が止まりません。

そもそも日本でのゴルフブームは一つは会員権の発行での投資目的とビジネスで使われるスポーツという立ち位置での成り立ちが日本ではあったからです。

とにかく、芋洗い状態のゴルフ場でした。　投資目的でもビジネスでの交遊の場であったとしても、麻雀のようなゴルフのゲーム性もまた魅力的だったと思います。

それが投資の対象では無くなり、ビジネスでの交遊の対象でもだんだんと無くなり、ただの面白いゲーム性だけを持ったスポーツになってしまうと、それまでのゴルフ人気が一気に冷めてしまうのがとても怖い気がしました。

ゴルフの持つゲーム性は、やはり魅力です。どんなに高性能なクラブが開発されても、それを使う人間のメンタル力がほとんど支配してますので、なかなか思い通りには行きません。また、その人間には見栄というモノも支配してて、難しい道具を使いこなしてこそ一流の証と思ってる輩もいまだに存在するわけですから、自分で使うクラブを選べるというゴルフ独特の道具感も楽しみの一つかもしれません。

ゴルフクラブがどうのこうの、スイング論がどうのこうの・・・。　大体この2つのテーマでネット上で議論をする面白いスポーツでもあります。（笑）
特にゴルフクラブが発展途上の段階であった、今から１５年くらい前はネット上でもいろんな掲示板があって、ゴルフクラブの情報を仕入れるのがとても楽しみでもありました。どこのメーカーのクラブが飛ぶとかね・・・・（笑）

ただそんな掲示板も今は閑古鳥が飛んでます。理由はゴルフクラブの完成度が上がったから！　もうネットでクラブ情報を仕入れる必要性が無くなったからです。
それくらいゴルフクラブ自体は簡単になってきてますね。
あとはそれを扱う人間側のスイング能力の問題だけです。

当時はゴルフ場の会員権の話題も豊富でしたけど、一度紙屑状態を経験しますと、ゴルフ場会員権などどうでも良くなってしまいます。

ゴルフクラブは完成してる！　会員権を持たずとも比較的安い価格でゴルフが出来るとなると、あと残るはゴルフのスポーツしてのゲーム性だけです。
これを引っ張るのは、やはりプロのトーナメントの存在。
アメリカの男子ツアーは凄い人気です。どのトーナメントでも優勝賞金は１億超えです。これを定着させたのは誰あろうタイガー・ウッズの存在ですね。
たった一人の青年が、アメリカのゴルフ人気をココまで引き上げ、強いアメリカ人選手も育ててくれたわけです。だから強い。
それに比べ、アメリカの女子プロの人気は低迷してます。理由は単純でして、アメリカ人選手が弱いからです。　タイ人選手、韓国人選手の強さばかり目立つからゴルフ人気がないのです。
これは日本でも同じでして、女子プロで韓国選手ばかり優勝、男子プロでは韓国、オーストラリア、アメリカ人選手がトップを占めてますともう録画すら見たくもありません。だからこそ、鈴木愛の存在が大きいし、若手女子プロの台頭が待たれているのです。
シニアもだんだんと人気が出てきましたが、最近のP・マークセンの独占では正直、興ざめしてしまいます。
ファンが付かない、スポンサーが付かないのです。　
せっかく倉本初め大きく成長させてきた日本のシニアツアー。マークセン一人の活躍で全て潰してしまうかもしれません。
戦後のプロレスと同じで強い外国人選手は、最高の敵役としては必要不可欠なのですけど、それにいつも勝つ力道山・ジャイアント馬場・アントニオ猪木が必要なんですよねえ。（笑）

敵役ばかり勝つプロレスが人気になると思います？？？？
ゴルフは筋書きの無いスポーツですから、実力で任すようなプロが存在しないとゴルフ人気はますます低迷するばかり・・・。
投資対象のゴルフではなく、ビジネスの場のスポーツでもないゴルフ、ゲーム性が魅力のスポーツとしてゴルフを残すのなら、プロの存在はとても大切ですね。
長らく日本だけのプレーを見せてきた野球人気を考えますと国内ツアーの充実こそがゴルフの存在意義を大きくすると思います。
早くして世界との差を見せつけたサッカー人気の急落ぶりを見ていると世界基準を見せつけるのは、良くないかもしれませんね。